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iPM Illustrator Pattern Making System

 

iPM誕生ストーリー

iPMユーザーの皆様へ
日頃よりiPMをご愛用頂きまことにありがとうございます。
スタッフ一同、心よりお礼申し上げます。さて、iPMも世に出て20余年(2019年現在)。
先日ふと、iPMがなぜ作られたのか?過去を知らないスタッフに素朴な疑問が浮かびました。
早々、発案者の2人に話を聞くことができたので、皆様にも内容をご紹介します。話は1995年に遡り、MicrosoftがWindows95で世界戦略を開始する頃だったとか…。
もともとメンズ・ビギで先輩パタンナーだった玉置氏と、後輩デザイナーだったベビーユニバース代表の五十嵐。
それぞれ独立後、玉置氏はノースフェイスのチーフパタンナーに就任されました。
その当時、ベビーユニバースはデザイン会社だったそうですから、驚きです!

スタッフ:今日はノースフェイスさんの展示会初日でお忙しいところ、お昼休みを奪って申し訳ないです。
ランチをおごりますので、iPM誕生までの経緯を聞かせてもらえますか?

五十嵐:じゃ、ランチしながら昔話といきましょう。(笑)

玉置:どっから話そうか?

五十嵐:iPM誕生には、Illustratorを知ったところから話さないと。
横浜の家に何回か来てくれた時のこととか。
そこからがいいんじゃないですか?

玉置:そうだね。
当時、まだパソコンが高かった時代なのに、既にMac使って仕事してるのを見に行った!
仕事の最中にお邪魔して、どんな仕事しているのか見せてもらったねぇ。

五十嵐:アパレル会社さんのグラフィックのお仕事とか頂いてた頃です。

玉置:作ってる物見て驚いたんだよ。
昔の下手クソなデザイン画からは想像できない画だった。

五十嵐:はい!はい!デザイン画が下手だって、よく言われました。
こんなんじゃパターン引けないって。(笑)

玉置:本当に下手だった!(笑)
それが、PCの中では綺麗なグラフィックを描いている。
「どうして?!」って思うじゃない!

五十嵐:もう、いきなり質問攻め!(笑)

玉置:聞きたくなるって!(笑)
それでさ、Illustratorについての話を聞いていくうちに、パターンでも使えますよってなったんだよね。
「パターンなんて線だけでしょ!簡単ですよ!」と言いながら、モニターの中にサッと線引いて、カーブの変形を自在にやって見せた。
アナログじゃまともなデザイン画も書けなかった奴に「パターンなんて」って、言われちゃったんだよ!(笑)

五十嵐:すみません!そんなつもりで言ったんじゃないんです。(笑)

玉置:それはまぁいいとして、初めて見たIllustratorの曲線が綺麗だったんだよね。
魔法のカーブ尺みたいに、自由自在じゃない。
驚いたね!

五十嵐:マウス奪って、Illustratorいじりだして…。

玉置:そう!(笑)

五十嵐:それから暫くして、MacとIllustrator買いに行って、毎日のように操作の問い合わせ電話!!!(笑)
で、確か1か月くらいでPC操作とIllustratorを習得してませんでしたっけ?

玉置:だって!大枚叩いて買ったんだもん。
早く使えるようになりたかった!
欲しかったオモチャを買ってもらえた子供みたいに熱中した。
寝食忘れるほど!ハマったねぇ〜。(笑)

五十嵐:デジタルは嫌いだって言ってたのにね。(笑)

玉置:そう、デジタルは嫌いだった。
古い人間と言われたらそれまでなんだけど、会社にあった数千万もするアパレル専用CADなんて、説明受けても使おうって気持ちが全然湧かなかった。
食わず嫌いじゃないよ。
使わない理由はちゃんとあるんだよ。
「iPM革命序説」でも書いたし。

五十嵐:分厚い本に、これでもかって言うくらい書いてありましたね。

玉置:全部の理由をここでは話せないから、一番の理由だけ言うと…。
『CADは手引きの延長線上にない道具』だって思えた。

五十嵐:確かにIllustratorとCADは、成立ちが正反対ですから。
使い勝手が違いますね。

玉置:それに、Illustratorは直感的に操作できるんだよ。
そこが気に入ったね。
自分の感覚や経験を仕事に生かし易い道具!
袖ぐり、股ぐりなどの微妙な曲線が引ける唯一の道具に出会えたって思った。

五十嵐:Illustratorはペンをマウスに持ち替えた感じで、使いやすいです。
慣れれば、デザイン画下手な僕でも使えましたから。(笑)

五十嵐:ただ…それから暫くして、ちょっとショックな事がありましたねぇ…。
今振り返えれば、そのお陰で今があるって言えるんだけど、最初は頭抱えましたよ。

玉置:そうだよね。
その時は、突然道が寸断された感じ。
致命的だなこりゃ!って思った。

五十嵐:いや〜あの時は本当に参りました!
まさかIllustratorに曲線を測る機能がなかったとは、気づかなかった…と言うか、グラフィックの作業では、わざわざ曲線測る必要がなかったんだよね。

玉置:身頃引いて次は袖を作ろうと思ったら、袖ぐりの正確な長さが測れないんだよ。
せっかくIllustrator覚えたのに、愕然とした。
だけどさ、世界中のクリエイターが使うグラフィックツールでじゃない、世界のどこかに自由曲線を計測する機能(プラグイン)くらいあるだろうって思ったよね。

五十嵐:絶対あると思った!
…けど、世界中どこ探してもなかった!
で、調べるうちにパターンは他の設計と違うって事が分かって…。
建築や機械設計では計算で出せる円弧しか使わないのに、パターンが使うのは自由曲線。
それも感覚で決めた曲線でしょ。
袖ぐりと袖山みたいに、その自由曲線同士の長さを合わせ必要があったんだよね。

玉置:そこはパタンナーじゃないと分からなかったね。
MacとIllustrator買った時に、手引きの道具は全部捨ててたから、後戻りもできないし!(笑)

五十嵐:捨てるの早すぎですよ!(笑)
残る方法は、自由曲線の計測機能(プラグイン)を作ること。
だったら、いっそ商品化してみようって閃いた!
そうすれば、パタンナーさんに道具の選択肢が一つ増えるじゃないかって。

玉置:そう、20年前はCADを個人で購入なんてそうそうない話。
Illustratorを使ったパターンメイキング・システムをアパレル業界へ安価に出せば、使って喜んでくれる人はきっといる筈だって話しが一致したよね。

五十嵐:すぐさまプログラマーさん探しに奔走して。
開発資金なんて手元になかったから、融資のお願いに銀行も廻って。
開発はトライアンドエラーの繰り返し…。
まだか?まだか?って玉置さんがしびれを切らした1996年には、まず曲線計測用プラグインが完成。
その翌年1997年の夏。
曲線計測用プラグインと、プロッター用ドライバ、iPMマニュアルの3つが揃って、やっと形になりましたね。
名前も最初はiPMじゃなくて「Apparel Tools」ってつけてね。
アパレルを支援するための道具って思いを込めた!

玉置:開発ではご苦労だったと思います。
でも、このiPMの開発の経験から、ベビーユニバースさんはソフト開発会社になっちゃったもんね。(笑)
ピンチはチャンスだね!
それからも、データ互換システムや縫い代つけやグレーディングなんかの、必要なプラグインをどんどん作ってくれて、1人のパタンナーとしては大変有り難い。

五十嵐:トップをいくブランドのお手伝いができて、開発側としても嬉しいですよ。
それにIllustratorを使ってパターンを引きたい方は、思っていた以上にいらっしゃいましたね。
大した宣伝もしてないのに…いや、宣伝まで手が回らなかったんですが…。(笑)
それなのに、人伝てやネット検索で探して来てくださる。
本当に有り難いです。

玉置:自分らしく仕事したいと思った時に、別の方法や道具を探すじゃない?
そんな人達が、iPMを探して来てくれてると思うよ。
僕がノースフェイスのチーフパタンナーになった時期がそうだった。
自分の感覚を服作りにもっと上手く投影する方法を探していた。
そしたら、Illustratorに出会えた。
同じような思いじゃないかな?

五十嵐:Illustratorは世界標準のクリエイターのツールですから、絶対オススメです!
Illustratorをアパレル業界でもっと使ってもらえたら、発想に活力を与えられ、豊かな感性で服作りができるんじゃないかと思います。
だから、これからもIllustratorがアパレルの役に立つようなソフトやシステム開発頑張ります。

スタッフ:さて、ランチも食べ終わりましたので、切りの良いところでまとめさせてください。
iPM誕生のきっかけは、デザイン画が下手な社長(五十嵐)でも使えるIllustratorの美しい自由曲線が決め手だったってことでしょうか!

五十嵐:デザイン画が下手なのは、もう言わないで〜。(笑)

スタッフ:iPMだけじゃなく、ベビーユニバースの成り立ちまで分かって面白かったです。
スタッフとしても勉強になりました。
ありがとうございます。

玉置:こちらこそ、ご馳走さま。
せっかくだから、ノースフェイスの展示会も見てって!
ファーストパターンはiPM使って作ってますから。

(展示会の最新商品情報は、撮影禁止のためご紹介できないのが残念!iPMが使われている商品はノースフェイス店舗にてご覧ください!)